Saturday, August 6, 2011

邂逅 油井昌由樹


「友とは、何年会わなくても、何の連絡を取り会わなくっても、突然尋ねて、やあと言えば、その以前に会った日に一瞬の内に戻れる関係を言うのだ」と日頃言って来た。
昔に少しは関係した人達に突然連絡して、「誰でしたっけ?」と言われない自信はある。付き合った人達に、そのぐらいのインパクトとノスタルジーは与えて来たつもりである。
今回フェイスブックを通して、そうした昔ある時期を共にした多くの友達によく邂逅している。
フェイスブックとは、本当に便利なものだと想うよ。わざわざ友を尋ねて行かなくっても、これを通じて一瞬にして語りあえ、近状を報告し合える。
そうした中に、今回の油井さんがいる。彼には私が30代の中頃に出逢って可愛がられた記憶があるが、その後お会いしてなくって25年以上になると想う
今回、友達のフェイスブック中に彼の名前を見つけて、懐かしく、すぐに下記のような連絡をした。すぐに連絡が来た。ところで、油井さんって、ノホホンとしているけど、すごいキャリアの人だった事を想いだした。元々、雑誌やテレビで活躍し、若者のオピニオンリーダーのような存在でしたが、その後あの黒澤明監督に見いだされて映画「影武者」で徳川家康の役をやり、その後の黒沢作品にはほとんど重要な役で出ています。
そうしたことより、彼が日本のアウトドアーの先駆者であった事を想いだした。当時の私はそんな事にはまったく興味がなく、彼の麻布でのアメリカンライフ的な生活やマスコミでの寵児的なそう言った格好良さにばかり目を奪われていた。何故なら、当時の私はいかにすれば女に持てるか、そればっかり考えている人間だったから。

そして今、自分がやっているこの「パパ、ユーアークレージー」の世界は、正に彼が30年以上も前に啓蒙していた世界である事に気付くのです。
そう言えば、彼は「夕陽評論家」の看板も掲げ随分メディアでも取り上げられていた。この事に付いて、「遊びや人にとっては気にもしないつまらない事でも、真剣にやるとちゃんとした形になるし、人に認めてもらえるんだなあ」、そのように想った事を今想いだします。
私自身、「サーフィンと言う遊びも突き詰めて真剣にやって行くと、哲学になる」と気付いたのです。そして、その結果が「ソウルサーフィン」や「パパ、ユーアクレージー」と言う形(哲学)に結実していったのです。
そうしたものは実は、油井さん達先輩の遊び心と、その遊びを真剣にする、遊びだからこそ真剣にやる、そうしたことを知らずに学んでいた事に今気付くのです。
遠い異国より、ありがとう、油井さん。
また、いつか会える日が来る事を願っています。











鎌倉生まれ。
大学卒業後、世界一周旅行に旅立つも、世界のアウトドアライフに魅せられ、
多くのアウトドアグッズを日本に持ち帰る。
それらの日本での評判に触れ、1972年・ 輸入会社「SPORTS TRAIN 商標登録済)」を
西麻布にオープン。
以降、アウトドアの先駆的存在として知られる。
● メールオーダーカタログ専門店 「SPORTS TRAIN BOOKS(1985~95)」 併設
● 個人事務所開設(1981~)「Y・U・I SUNSET OFFICE」
● 企画会社「cell (セル)(1992~)」設立
● サンドイッチバー「morg(1992~)」オープン
→1996リニューアル、 Bar「After The Sunset」現在営業中。
雑誌等の企画、編集、執筆。CF、テレビ、ビデオ作品の監督、イベントのブロデュースなど多数。また、俳優として、黒澤 明作品を中心に出演。彼のライフスタイルそのものが話題や人を呼び、あらゆるジャンルのテレビ、ラジオ、新聞、雑誌のインタビューは数え切れない。

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