Friday, August 19, 2011

Happy Birthday, Chihiro !


オーマイガット。
何たることだ。大変なことをしてしまった。
昨日は、私の娘の誕生日では無いか。まったく忘れていた訳では無く最近気にはしていたのだが、先程フェイスブックの彼女のページでチェックをしたら、横浜千容(ちひろ)誕生日1988年8月18日とあった。
最近そのチヒロの母がフィリピンに尋ねて来た。そして色々話した中で、「子供達の誕生日ぐらい連絡をしてあげて。そうでないと、彼らは本当に忘れられたと感じて傷つくよ」と言われた。「その通りだなー」と反省しきりだったが、このていたらく。参ったな。
彼女が3歳の頃に家を飛び出した。だから私が育てた訳ではないのだが、その娘も23歳になるのか。
彼女は学校を卒業して、鞄を作っている会社にデザイナーとして入り、今では中国とか香港の工場を飛び回ったりしている。ヨーロッパにも仕事で行くとか言っていたな。(もう行ったのかしら?)



親がなくても子は育つと言うが、この娘は良く育ったものだ。それは彼女の母が立派だからで、私にはそう言う資格さえも無いような気がする。
彼女と妹のミドリは、私に会うと「パパ、パパ」と今でもなついて来る。それは彼女らの母親が、彼女らの前で私の悪口を言ったり、愚痴をこぼしたりしなかったからだろう。家庭を捨て他の女に走り、ましてや外国くんだりまで行き、思い出したように年に一回くらいしか連絡をよこさないこの子らの父親に言いたい想いは山ほどあるだろう。しかし愚痴をこぼしてどうなる。利口な女はそう考える。そして一生懸命三人の子供を育てた。
チヒロ、あなたのママはこのように立派なのですよ。だから、携帯のママの名前の欄に「鬼婆」等と書かずに、大事にしてね。




ところで私を一番嬉しい思いにするのは、この二人の娘とマーラが本当に仲が良いことだ。
彼女らは姉妹として親友として、フィリピンと日本と離れては入るが、間違いなく強い絆でつながっている。私にはそのことが一番嬉しく、ソフィアも含めてこの四人は私の本当にエンジェルであり宝です。
その宝でもある娘の誕生日を忘れるこの私は、正に山頭火の「どうしようも無い私があるいている」の世界に我が身を置いていることに気付くのです。
どうしようもないと言えば、今日はたしか私がかって熱烈な恋をし、子供まで作り、結婚までした女性の誕生日だ。
かっては、その誕生日に一緒に食事をし、たくさんの赤いバラの花を贈った。だが、今は何もしない。それだけのはなし。

娘のことや自分の過去を振り、これでよかったのかと自分を責める想いに押しつぶされそうになる時もある。
しかし、いくら反省をしたところでその過去にはも出れないし、それをやり直すことも出来ない。
それならば、選んだ道でどう生きるかを考えるか方が重要じゃないか、との想いに至るのである。





ここまで書いてブログにアップし、その娘のチヒロに今しがた電話をした。
彼女は、9月に10日ほどイタリアに仕事で行くと言った。頑張っているじゃないか。
今日はママとミドリと三人で誕生日の食事を一緒にすると言っていた。そして、友達達がパパのブログを見てるよとも言った。
「そのブログにパパのチヒロへの想いを書いたので、今日ママとミドリと三人で食事をしたあと見て」と言った。
何だか義理が果たせたような気になった。
チヒロ、ところで大事なことを言うことを忘れていたよ。
誕生日、おめでとう。あなたは私の愛する、かわいい一番最初の娘です。








No comments:

Post a Comment